さてさて、本日もご覧いただきありがとうございます。Yamazakiです。
わたくし的なことではございますが、今回の記事がちょうど100記事目に当たります。
ブログ開設から1年近く経ちますが、ようやく一つの節目を迎えます。
誠に勝手ながら100記事アニバーサリーとして、ワンピース考察記事をガッツリ書いてみました。
実は超まとめ記事として、気になっていることを羅列した記事を先に書いたのですが、1万文字くらいまで膨らんでしまい収集がつかなくなってしまったのでトピック分けしました。。
テーマもありきたりかもしれませんが、今年はONE PIECE20周年ということもあり、作品の節目ともなっているこのタイミングでぼくなりにガッツリ考察しました。どうぞお付き合いください!
もくじ
ワンピースについて
作品のタイトルにもなっている「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」。
海賊王を目指すルフィが狙うお宝ですが、これが一体何なのか、
今回はこれについて大考察してみます。
ワンピースに関する情報まとめ
ワンピースについて、物語で既出の情報をまとめます。
・・・が、実はこれ、ほとんど情報がないんですよね。
コミックス85巻までの時点で、気になる情報を出しているのは3人だけ。
まぁ、作品の一番のテーマなわけなので、そうやすやすとワンピースに関する情報が出てくるハズもないのですが、現時点で出ている情報についてまとめてみます。
1.コビーの言葉
意外なところから始めますが、まずはコビーの発言から。
第2話「その男”麦わらのルフィ”」で、出会ったルフィが「おれはさ 海賊王になるんだ!!」と言った事に対しコビーは、
「海賊王ってゆうのはこの世の全てを手に入れた者の称号ですよ!?つまり富と名声と力の”ひとつなぎの大秘宝”・・・あの『ワンピース』を目指すって事ですよ!?」
と丁寧に説明してくれています。
丁寧に、と言ってもだいぶ抽象的ですが、「”ワンピース”が何か」ということについて言及しているのは作中ではこの発言くらいです。
「富と名声と力の”ひとつなぎの大秘宝”」をワンピースと呼ぶそうです。
世界ではね。←これはのちほど。
2.海賊王ゴール・D・ロジャーの言葉
続いて、第1話「ROMANCE DAWN -冒険の夜明け-」ではしょっぱなにゴール・D・ロジャーが、
「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ・・・探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」
と言っています。
ぼくはこの発言がワンピースに関することかと思っていたんですが、しかし、これは「おれの財宝」と言っているので、よくよく考えてみるとこれがワンピースであるかはちょっと微妙であることに気づきました。
財宝と言ったら思いつくのは金銀財宝という意味。「ロジャーの財宝=ひとつなぎの大秘宝」とは言い切れませんよね。
コビーの言葉を借りてあえて言うなら、「ロジャーの財宝=”富と名声と力のひとつなぎの大秘宝”のうちの”富の部分”」であるかもしれません。
3.”白ひげ”エドワード・ニューゲートの言葉
第576話「大海賊エドワード・ニューゲート」で、白ひげは死ぬ間際にロジャーとの思い出を回想しながらこう言っています。
「お前じゃねェんだ・・・ロジャーが待っている男は・・・少なくともティーチ お前じゃねェ・・・
ロジャーの意志を継ぐ者達がいる様に いずれエースの意志を継ぐ者も現れる・・・
血縁を絶てどあいつらの炎が消えることはねェ・・・
そうやって遠い昔から脈々と受け継がれてきた・・・!そして未来・・・いつの日かその数百年分の”歴史”を全て背負ってこの世界に戦いを挑む者が現れる・・・!
センゴク・・・お前達『世界政府』は・・・いつか来るその世界中を巻き込む程の”巨大な戦い”を恐れている!!興味はねぇが・・・あの宝を誰かが見つけた時・・・世界はひっくり返るのさ・・・!
誰かが見つけ出す その日は必ず来る・・・”ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)”は実在する!!」
ここでついにワンピースの存在が明らかになりました。
そもそも海賊王になっていない白ひげがなぜワンピースの存在を名言できるのか、ということにもなりますが、やはりこのロジャーとの回想シーンからの発言という流れを考えるとロジャーから伝えられたと考えるのが妥当な感じがします。
とまぁ、この発言によりルフィたちの冒険にゴールが存在していることが明らかになったわけですね。
ちなみに、残念ながらルフィはこのことを知りません。
なぜなら、白ひげがワンピースの存在について明かしたこの時、ルフィはエースを失ったショックから気絶していたから。
その後、第818話「くじらの中で」で、イヌアラシからラフテルについて聞かされたルフィは「そこにあんのかな・・・ねぇのかな!ワンピース!!」と言っているので、白ひげの発言については誰にも聞かされておらず、ワンピースが実在することを知らないのは明白です。
ワンピースに関する考察
さて、ここからはぼくの個人的な見解でワンピースについて考察します。
ネット上に数多に存在するワンピース考察の、ひとつの展開予想としてお楽しみください。
1.伝説の宝「ワンピース」、その起源は?
改めてコビーの言葉を引用します。
「海賊王ってゆうのはこの世の全てを手に入れた者の称号ですよ!?
つまり富と名声と力の”ひとつなぎの大秘宝”・・・あの『ワンピース』を目指すって事ですよ!?」
まず前提として頭に入れておきたいこととしては、この時点ではただの一般人であるコビーの発言だということ。
「ひとつなぎの大秘宝」とは、もはや伝説や言い伝えとして世界中の人たちに語り継がれているもの。
過去数百年、その存在を見つけた人はいなかったと言われているので、当然ながらそれが何なのか、あるのかどうかも一般人には分かりません。
ただし先ほどの白ひげの発言から、「ワンピース」という存在自体はあるということが明らかになっています。
そう考えると「ワンピース」、「ひとつなぎの大秘宝」という言葉がある時点で、のちに「ワンピース」と呼ばれるものを存在させた「人がいる」はずです。
もしくはロジャー以外で過去にそれを見つけた人が、「ワンピース」と名付けた可能性があります。
実際にそれが何なのか知っているのは、ワンピースを見つけた張本人のみです。
ということで、白ひげの発言から存在自体は明らかになったものの、それが本当に「富と名声と力の”ひとつなぎの大秘宝”」なのかは分かりません。
ちなみにロジャーがラフテルへたどり着いてグランドラインを制覇し、富と名声と力を手に入れたということは作中でも言及されていますが、ワンピースを見つけ手に入れたのかは実は明らかにはなっていません。
これはのちほど説明します。
まとめ
- これまで世界中で言い伝えられていた「ワンピース」は存在するけど、実際何なのかは分からない。
- ただし、それを存在させた人がいて、過去ロジャー以外にそれを見つけた人がいるかもしれない。
2.ロジャーが置いてきたもの
ロジャーの言葉はこうでした。
「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ・・・探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」
先ほどは「ひとつなぎの大秘宝」という言葉に対して「おれの財宝」という言葉にフォーカスしましたが、改めてこの発言を見返すと「この世の全てをそこに置いてきた」という部分の方が気になりませんか?
「この世の全て」?
「おれの財宝」という言葉から続くフレーズと考えると「この世(の富)の全て」でしょうか?
「この世(の歴史)の全て」という風に捉えたくなってしまうのはぼくだけでしょうか?
いずれにしてもロジャーが財宝と呼ぶものをどこかに残してきたという事だけは確実です。
そしてこの世の歴史を解き明かすモノ、またはそれに関する手がかりをどこかに隠しているかもしれません。
まとめ
- ロジャーは財宝と呼ぶものをどこかに置いてきた。
- その財宝と呼ぶものはこの世の歴史を解き明かすものかもしれない。
3-1.世界をひっくり返す宝と、世界を揺るがす宝
ここでも白ひげの言葉から読み解きます。
「興味はねぇが・・・あの宝を誰かが見つけた時・・・世界はひっくり返るのさ・・・!
誰かが見つけ出す その日は必ず来る・・・”ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)”は実在する!!」
この発言の内容をまとめると、ワンピースとは、それが見つけられた時に世界がひっくり返るほどの宝ということになります。
世界がひっくり返るほどの宝とは何ぞや・・・?
単純に世界がひっくり返るほどの富、金銀財宝があるということでしょうか?
富だけで世界がひっくり返るとは考えにくいのですが、世界をひっくり返すほどの力(権力)も持ち合わせていたら・・・あり得ないとは言い切れません。
もしくは他に考えられる線として、財宝という意味での宝ではなく、観念的なことに対する表現としての”宝”という意味もありますね。
「家族は宝です」とか「友達は宝だよ」とか、そういう意味です。
それなら例えば「空白の100年に関する情報」だとか、「世界政府の起源に関すること」など、世界そのもの、または世界の価値観を変えてしまうほどのインパクトを持った情報という可能性なども考えられます。
と、同時にドレスローザ編でドンキホーテ・ドフラミンゴが言っていたこの言葉も気になってきます。
「おれが”聖地マリージョア”内部にある重大な『国宝』の事を知っているからだ!それは存在自体が世界を揺るがす」
世界をひっくり返す宝と、世界を揺るがす宝。
両方見つけたら世界が揺るがされた上でひっくり返るとか、マジ勘弁て感じですね。
ただし、ワンピースとマリージョアの宝が同一であるという可能性も否定はできません。
ワンピースとは世界をひっくり返すような富や力、または情報なのかもしれません。
まとめ
- ワンピースとは、それが見つけられた時に世界がひっくり返ってしまうようなインパクトを持つもの。
- 聖地マリージョア内部にも、存在自体が世界を揺るがすほどの宝が眠っている。
3-2.海賊王ゴール・D・ロジャーはワンピースを見つけていない説
改めて白ひげの発言を眺めてみると、なかなか面白い事に気づくことができます。
度々の引用になりますが、分かりやすいように不要なところを削りますね。
「あの宝を誰かが見つけた時・・・世界はひっくり返るのさ・・・!
誰かが見つけ出す その日は必ず来る・・・」
最初の部分と、重要だと思われるワンピースのくだりを省略しましたがどうでしょ。
ここで少し思い返してください。
ゴール・D・ロジャーとその海賊団はラフテルへたどり着きグランドラインを制覇しました。
これは当人である副船長のシルバーズ・レイリー本人がそう言っているので間違いありません。
ロジャーは海賊王になるも、人知れず海賊団を解散させ、最終的には海軍に自首したんですよね。
うーん。
ぼくはここがすごく不思議なんですが。
ロジャーが海賊王になった前後で、
世界がひっくり返ったと思いますか?
世界がひっくり返ったとしたら、絶対に何かしらの事件が起きて語りつがれるはず。
現在までそんな事件や変革があったということは何も描写されてないことを考えると、たぶん世界はひっくり返ってないんですよね。
てことは、ロジャーはグランドラインを制覇して海賊王になり、ワンピースの存在を知ったものの、それを見つけることは出来なかったのではないでしょうか。
だから白ひげは「誰かが見つけ出す その日は必ず来る」として、ロジャーがワンピースを見つけられなかったことと、これからワンピースを見つける人間を待っていることを暗に言っているのかもしれません。
その上で読み返すと、「(ロジャーは見つけられなかったが、その意志を継いで)誰かが見つけ出す その日は必ず来る」というメッセージに見えてきませんか?
まとめ
- ロジャーはグランドラインを制覇して海賊王になったが、その前後で世界をひっくり返すような事件は起きていない。
- つまりロジャーはワンピースは見つけていない。
3-3.ロジャーはワンピースを見つけたけど、世界はそのまま説
もしくはワンピースにたどり着いたけど、世界をひっくり返すことを選ばなかったというケースも考えられます。
以前レイリーはルフィたちに「我々は歴史の全てを知った・・・」、「キミ達に今ここで歴史の全てを私が話しても今のキミらには何もできやしない」、「キミにこの強固な海を支配できるか?」と言っています。
「海を支配する」という表現は「世界をひっくり返して海を支配する」と捉えることができます。
つまりレイリーのこの発言からは、「全てを知った上で、海を支配しないことを選んだ」という風にも解釈できます。
結果的にロジャー海賊団が海を支配した様子も、世界がひっくり返るような出来事もなかった様子もないので。
そしてロジャーの「探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」という発言、白ひげの「ロジャーが待っている男は・・・少なくともティーチ お前じゃねェ・・・」という言葉も合わせて考えると、ロジャーたちは「ワンピースへたどり着いたけど世界をひっくり返すようなことはせず、次の世代に託した」と考えることができます。
この場合だと「この世の全てをそこに置いてきた」という言葉が、何かワンピースに関する手がかりを置いてきたのではないかとも思えてきます。
まとめ
- ロジャーとその海賊団は歴史の全てを知り、一度はワンピースを手にしたが、彼らはあえて何もしないことを選んだ。
- 彼らが何もしないことを選んだ代わりに、次の世代に答えを託すため何か手がかりを置いてきた。
4.ワンピースと世界政府
ここからは少し違う角度から考察します。
今度は先ほどの白ひげの言葉の別部分に着目します。
「センゴク・・・お前達『世界政府』は・・・いつか来る・・・その世界中を巻き込む程の”巨大な戦い”を恐れている!!
興味はねぇが・・・あの宝を誰かが見つけた時・・・世界はひっくり返るのさ・・・!
誰かが見つけ出す その日は必ず来る・・・”ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)”は実在する!!」
世界をひっくり返すほどの大秘宝、ワンピース。
それが見つけられること、それに伴って発生する巨大な戦いを世界政府が恐れている。
となると、ワンピースは世界政府にとって都合の悪いものであることが分かります。
世界政府にとって都合の悪いこととは、単純に黒い歴史が暴かれるとか、秩序が乱されて政府による統制が取れなくなることでしょう。
いくら政府が正義だと言っても、世界にはその組織の人数とは比べ物にならない数の人間が生きているわけなので、革命的なことが起きて一般市民が政府に反旗を翻したら統制など取れなくなるでしょう。
数の力は絶大なので、いくら一般人とは言え政府にとっては脅威になること間違い無し。
だとしたら、自分たちにとって都合の悪いものを放置するでしょうか?
例えば今日、あなたの家に彼女が来ると分かっていて、エッチなDVDをベッドの上に放置しておくでしょうかっ!?
はい、すみません、例えがアレですけど。
要するに、都合の悪いものは隠しますよね。
てことはすでに海賊たちより、世界中の人たちより先に、世界政府の人たちがワンピースを見つけて然りだと思いませんか?
その上で隠すなり、封鎖したりと、海賊などのどこぞの者とも分からないような奴らには見つからないように守るんじゃないかと思います。
もし、世界政府がワンピースをすでに見つけたとして、それを運ぶことが出来るのだとしたら。
当然世間には黙ったまま、人知れずそれを運びだして厳重に守っていると考えられます。
そう考えると、先述したマリージョアにある国宝がワンピースである可能性も高いですね。
そしてその時期が、ラフテルへたどり着いたロジャー達より前だったとしたら、ロジャーがワンピースを見つけられなかったことにもバッチリ繋がりますね。
当然、世界政府がワンピースにたどり着いていればという話なんですけど。
一応その世界政府から逃れるためにポーネグリフが作られたとは言われているのですが、どうなんでしょう。。
果たして世界政府はすでにワンピースを見つけているのか、いないのか・・・。
これはかなり気になる点ですね。
まとめ
- 世界政府はワンピースが見つけられること、それに伴う”巨大な戦い”を恐れている。
- 都合の悪いものは放置するはずがなく、先に見つけて隠したり守るはず。
- もし世界政府がロジャーより前にワンピースを発見しているとしたら、マリージョアにある国宝がそれかもしれない。
まとめ
さてさて、長くなってしまいましたが最後にまとめておきましょう。
- ワンピースとは財宝なのか、歴史を解き明かす情報なのかは分からないが、存在自体が世界をひっくり返してしまうもの。
- 世界政府はワンピースが見つかってしまうことを危惧している。
- ロジャーとワンピースについて考えられるケースは2パターン。
- 1:ロジャーはワンピースを手にしたが、彼らは世界をひっくり返すようなことはせず、次の世代に答えを託すため何か手がかりを残してきた。
- 2:世界政府が先にワンピースを見つけマリージョアへ隠している。ロジャーはグランドラインを制覇したものの、ワンピースを手に入れることができず、代わりにその手がかりを残してきた。
ワンピースとは一体何なのか。それは最終地点「ラフテル」にあるのか。
そして「空白の100年」などに関わるのか。または、空白の100年よりもっと昔から存在しているものなのか。
果たして麦わらの一味はワンピースを手に入れるのか。
やはりこれは終盤まで明らかにはならないでしょう。
海賊ミステリー漫画、ONE PIECE。
ぼくが気になっている謎・伏線はまだまだあります。
あなたはどんな展開を思い描いていますか?
今後の連載を楽しみにしましょう。
ありがとうございました!
▼連載20周年記念ムック。もちろんぼくは買いました。ファンならマストですよ。