2017年アカデミー賞受賞作、「ムーンライト」レビュー

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「ムーンライト」を観てきました

3月31日に公開した映画、「ムーンライト」を公開2日目の4月1日に観てきました!

特に観る予定はなかったんですが、うちの母が観に行くっていうのを聞いて弟と家族3人水入らずで急遽観に行ってきました。

 

前情報なしで、ムーンライトというタイトルから勝手にほんわかした作品を想像していたのですが、全然違ったという。。

 

作品としては、面白いとは気軽に口にできないような内容の映画。

 

色々と考えさせられました。

 

今日はそんな、決して明るくはない作品で、本年度アカデミー賞作品書も受賞した映画「ムーンライト」を個人的見解でレビューします!

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「ムーンライト」について

まず、予告編はこちら。

 

 

作品はこの予告編にもある通り、幼少期、少年期、青年期というシャロンという黒人男性が生きる時代を切り取った3部の物語で構成されています。

 

あらすじ

「ムーンライト」のあらすじです。

シャロンは、学校では“リトル”というあだ名でいじめられている内気な性格の男の子。ある日、いつものようにいじめっ子たちに追いかけられ廃墟まで追い詰められると、それを見ていたフアンに助けられる。フアンは、何も話をしてくれないシャロンを恋人のテレサの元に連れて帰る。その後も何かとシャロンを気にかけるようになり、シャロンもフアンに心を開いていく。ある日、海で泳ぎ方を教えてもらいながら、フアンから「自分の道は自分で決めろよ。周りに決めさせるな」と生き方を教わり、彼を父親代わりのように感じはじめる。家に帰っても行き場のないシャロンにとって、フアンと、男友達ケヴィンだけが、心許せる唯一の“友達”だった。

高校生になったシャロンは相変わらず学校でもいじめられている。母親のポーラは麻薬におぼれ酩酊状態の日も多くなっていた。自分の家で居場所を失ったシャロンは、フアンとテレサの家へ向かう。テレサは「うちのルールは愛と自信を持つこと」と、昔と変わらない絶対的な愛情でシャロンを迎えてくれる。 とある日、同級生に罵られひどいショックを受けたシャロンは、夜の浜辺に向かうと、偶然ケヴィンも浜辺にやってくる。密かにケヴィンに惹かれているシャロン。月明かりが輝く夜、二人は初めてお互いの心に触れることに… しかし、その翌日、学校ではある事件が起きてしまう。

あの事件からシャロンは大きく変わっていた。高校の時と違い、体を鍛えあげ、弱い自分から脱却して心も体も鎧をまとっている。ある夜、突然ケヴィンから連絡がある。 料理人となったケヴィンはダイナーで働いていて、シャロンに似た客がかけたある曲を聴きふとシャロンを思い出し、連絡をしてきたという。あの頃のすべてを忘れようとしていたシャロンは、突然の電話に動揺を隠せない。 翌日、シャロンは複雑な想いを胸に、ケヴィンと再会するのだが―。

ムーンライト公式サイト STORYより

 

ちなみにアカデミー賞助演男優賞を受賞したのはフアン役のマハーシャラ・アリさんです。

 

 

作品のテーマ

そして、この作品の見どころはこちら。こちらも公式サイトより引用です。

なぜここまで『ムーンライト』が世界中を魅了しているのか―。それは人種、年齢、セクシュアリティを越えた普遍的な感情が描かれているからだ。本作の大きなテーマは“アイデンティティ”を探し求めるところに他ならない。タイトルである“ムーンライト(月光)”とは、暗闇の中で輝く光、自分が見せたくない光り輝くものを暗示している。誰もが一度は人生のどこかのタイミングで同じようにもがいたことがあるだろう。 どうにもならない日常、胸を締め付ける痛み、初恋のような切なさ、いつまでも心に残る後悔…
思いもよらぬ再会により、秘めた想いを抱え、本当の自分を見せられずに生きてきたシャロンの暗闇に光が差したとき、私たちの心は大きく揺さぶられ、深い感動と余韻に包まれる。

ムーンライト公式サイト INTRODUCTIONより

 

こちらに書いてある通り、ムーンライトというタイトルがストーリーの核心を突いていると思います。

 

メディアでは、キャストのメインが黒人であることや、LGBT(Q)をテーマに扱っていることがよく取り上げられているように感じますが、実際観たところ、本質はもっと深いことのように感じました。

 

 

「ムーンライト」レビュー

正直この作品を一言でまとめることはとても難しいです。

 

作品のコアになる部分は確かに愛なんですが、シンプルに「愛」と言ってしまうと、とても不足している感じがします。

 

「愛情の本質とは何か」ということを問われているような気がします。

 

というのも、愛には形も種類も様々なものがあると思います。

恋人どうしが築く愛情、親が子供に注ぐ愛情、家族の愛情、近くや隣にいる人を思いやる愛情、友情すら愛情の一部だとも考えられますし、そういった愛情の種類に加え、それを表現する形も多様に存在します。

 

そんな多様な愛情にも本質的な部分が確実に存在します。

 

そこを深く考えさせられるような作品でした。

 

一般的に男女が育む愛も様々な愛の形のひとつにすぎなくて、それが圧倒的なマジョリティだから「普通」という言葉が使われるけど、例えば男性どうしが育む愛だってそのひとつにしかすぎない。

 

この作品で言うと、主人公シャロンは愛情が絶対的に不足している状況で生きていました。

ここでは内容について多くは語りませんが、彼のように不遇な状況で愛情を注いでもらえるのなら、女性でも、男性であっても関係ないというように思えてくるのではないでしょうか。

 

正直ぼくはLGBT(Q)についてはどちらかと言えば否定的だと思います。

そういう愛の形が世界に存在すること自体は理解していますし、受容しています。

 

ただ、自分がそうなるかと言われたら否定します。

どうしても性的嗜好というイメージが払拭できないのです。

 

そういう人は多いのではないでしょうか。

 

当事者ではない人からすると、性的な行為であったり、同性どうしで手を繋いだり、キスをしたりという愛情を表現する形に目が行きがちになってしまいますが、もっと手前にある出発点の部分、本質的な愛情の部分に目を向けた途端、とてもそれを否定することなんてできなくなると思いました。

 

どうしようもない暗闇のような状況の中で輝くひとすじの光。

 

それがどんな形の光だったとしても、他の光を知らなければそれを否定することなんて決してできません。

 

そんなことを思います。

 

 

まとめ

正直、楽しいとは言い難い作品「ムーンライト」。

 

「セブン」とか、「ダンサーインザダーク」のように絶望するかと言われると、それとも違います。

あえて近い作品を選ぶなら、「リリイ・シュシュのすべて」かな、と個人的には思います。

 

なかなか他にはない、本当に複雑な心境になる映画です。

 

しかし、心には残る映画でした。

 

公開したばかりのこの作品、ぜひ観てみてください。オススメです。

 

ありがとうございました。

 

▼これも愛の物語。ムーンライトよりは気軽に観れます。

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