さてさて、先日フジロックの紹介記事でも取り上げたバンドを今回もご紹介します。
▼フジロックのオススメアーティストの記事はこちら。
FUJI ROCK FESTIVAL ’17 観たいアーティストリスト | Dai Yamazaki.com
フェスで観るなら、どちらかと言えばやはり海外アーティスト。
なぜなら単純な話、日本のアーティストが国内でライブするより、海外アーティストの来日公演の方が観られる可能性が低いですからね。
そういう観点で考えれば、ぼくは今年のフジロックで一番観たいアーティストは今回ご紹介するバンドです。
Temples
イギリスのバンド”Temples”。
James Edward Bagshaw(Vo/Gt)、Adam Thomas Smith(Gt/Key/Cho)、Thomas Edward James Walmsley(Ba/Cho)、Samuel Toms(Dr)の4人編成のバンドです。
今回記事を書くにあたってちょっと調べたんですが、Wikipediaによると、この”Temples”はジャンルとしてはサイケデリック・ロック、ネオ・サイケデリア、ポップになるようです。
“サイケ”と捉えて聴いていなかったので意外な気がしましたが、改めて”サイケ”と思って聴くと確かにそう感じます。
前回紹介したTempalayのようなぐにゃんぐにゃんの感じではなく、Templesはぐるぐるする感じ。
なんか、非常に主観的な表現ですが、この違いはお分かり頂けるでしょうか。。
これについては後ほど改めてご説明します。
そんなわけで今年のフジロックでぼくが最もオススメするというか、最も観たいアーティストがこのバンドです。
▼オススメの作品はこちら。
Volcano
こちらは2017年3月にリリースされた彼らのセカンドアルバムです。
前作のファーストアルバム”Sun Structures”は2014年2月に発売されているので丸3年ぶりのリリースです。
ジャケットはかなり独特ですね。
ありそうでなかったというか、CDのジャケットっぽくないアートワークが新鮮に感じます。
鍵穴も、鍵の先端の部分も人のような形をしていたり、ジャケット上部に描かれた白い雲のようなものと全体のグリーンから水色へのグラデーションが大地と空も想起させます。
人・空・大地などを表現する、何かシンボリックな意味合いがあるのかもしれません。
“ぐにゃんぐにゃんサイケ”と”ぐるぐるサイケ”の違い
それでは曲紹介の前に、先ほどにも挙げた”ぐにゃんぐにゃんサイケ”と”ぐるぐるサイケ”の違いを主観的に説明します。
まずは“ぐにゃんぐにゃん”から。
サウンドの特徴をザックリ言うと「気持ち悪い感じ」です。
「不快」とまでは言いませんが、聴いていて若干の不快感を感じるようなイメージとでも言いますか。
音のピッチが微妙にズレていたり、あまり耳にしないような絶妙に気持ち悪いメロディだったり、いわゆる「クセが強い」感じです。
“Tempalay”の紹介では「クセがつよいぃ!」と連呼しましたが、そんな感じ。
ぐにゃんぐにゃんの代表曲をこちらに載せるので参考に聴いてみてください。
▼ぼくが知る中でも最強クラスのぐにゃんぐにゃん度です。Mac DeMarco – “Salad Days”
そして“ぐるぐる”。
こっちは音楽としてはかなり「まとも」と言いますか、音のピッチも普通だし、楽曲としても違和感を感じるような点はありません。
ただし音楽的なエフェクト、例えばリバーブ、コーラス、ディレイなどを多様したり、またはフレーズの繰り返しや連続で幻想的な雰囲気やトリップ感を出しているサウンドが”ぐるぐる”にあたります。
まぁ、個人的な見解ですが。
それとMV、映像的な面で言えばぐるぐるした映像が多いです。
これはとても説明しづらいので、”ぐるぐる”サウンドの代表曲をあげるので動画をチェックしてみてください。
ホントぐるぐるしてるのでw
▼Tame Impala – Feels Like We Only Go Backwards
付け加えると、”ぐにゃんぐにゃん”と”ぐるぐる”、どちらにも言えることは雑な手描きのイラストがよく使われます。
使われる色は原色とかはっきりした色合いが多いです。
これはサイケミュージックあるあるです。
それと、宇宙について語り出すミュージシャンもそっち系ですw
サイケがデリックしてるんです。決して悪い意味ではありませんし、ヤバい人に映るかもしれませんがそういう人たちに限ってだいたい良い人が多いです。
▼Temples、おすすめの曲がこちら。
Certainty
そんなわけでサイケミュージックの解説になってしまいましたが、今回オススメするTemplesの”Certainty”という曲は”ぐるぐる”系サウンドのサイケ。
オープニングからリバーブが効いたキーボードのサウンドが鳴り、一気に異世界へ連れ出されるような感じ。
ボーカルの歌声やメロディラインがより一層幻想的な雰囲気を醸し出しています。
サビがかなり印象的で心地よいメロディがクセになります。
この曲は、というかこのアルバムは全般的にいつもより大きめの音量で聴くのがオススメ。
ミックスの音がものすごく良いのでリバーブ音に広がりがあり、空間を感じると言うか、まるでコンサートホールで聴いているように、音に包まれているような感覚になります。
ぜひできる限りの大音量で聴いてみてください。
音量を変えるだけで聴こえ方が一変します。
YouTubeは音が良くないので、音を確認するなら下のApple Musicのリンクから聴くことをオススメします。
そっちもあまり良くはありませんが、YouTubeよりは音の広がりを感じられます。
他には3.”I Wanna Be Your Mirror”、4.”Oh the Saviour”、7.”Open Air”、10.”Mystery of Pop”など、オススメの曲は多くあり、このアルバムの名盤っぷりが伺えます。
▼他の曲の試聴はこちらから。※音量注意
まとめ
今回はTemplesの紹介と、サイケ音楽について解説しました。
ちなみに”ぐにゃんぐにゃん”とか”ぐるぐる”というのはぼくが勝手に決めたカテゴリーですが、たぶんサイケを聴いている人なら分かってくれるんじゃないかと思います。
使い所はほぼありませんけどね。ハハハ。
“Good Music, for Good Life”。
音楽であなたの毎日が楽しくなりますように。
ありがとうございました!
▼今日の一枚。Temples、”Volcano”。
[amazonjs asin=”B01MPZFJGG” locale=”JP” title=”Volcano”]