さてさて、前回toconomaという日本のインストジャムバンドを紹介しました。
▼こちらですね。
【Today’z Music】スペアザファン必聴!toconoma | Dai Yamazaki.com
彼らの新作”NEWTOWN”が早々にリリースされたので、早速聴いてみました!
アルバム全体を通して明るくて爽快なサウンド。
今回はその新作”NEWTOWN”をご紹介します!
toconoma “NEWTOWN”
6月7日に発売されたこちらの作品。
今回もジャケットは抽象的なアートワークが採用されていてパッと見ではサウンドのイメージがなかなかつかない感じですね。
でも逆にそこがいい所でもあります。
視覚的なイメージに縛られることなく音を聴くことができますからね。
最初にざっくり説明すると全10曲あるうち、アルバム前半は昼に聴きたい楽曲、後半は夜が似合いそうなイメージ。
それでは早速1曲目からレビューしていきます!
1.N°9
ドラムの軽快なビートから始まるこの曲。
ライブでも1曲目から聴かせてほしいと思える、ちょうどいいテンポです。
オルガンのようなサウンドのキーボードが終始全体を引っ張っていきます。
途中のブレイクから後半にかけて盛り上がっていく構成がたまりません。
2.Sunny
こちらはしっとりとしたピアノから始まりますが、前奏明けからは打って変わってピアノがメインの爽快な曲。
晴れた日曜の午後に聴きたくなるような雰囲気で、Sunnyというタイトルがピッタリに思えます。
クリーントーンのギターソロはカントリーを匂わせるような感じでオシャレですね。
音がキラッキラしてる。。
3.Anchor
こちらはリズムが特徴的です。
シンコペーションが効いているので、ビートに乗って聴くというよりはゆらゆら揺れながら聴きたい曲。
ビートの合間を縫うように聞こえてくるギターも気持ちいい感じです。
4.L.S.L
3曲目までは軽快なビートが続きましたが、4曲目のL.S.Lはアダルトでムーディなサウンドになります。
どちらかと言えば夜って感じの雰囲気。
前半部分が終わってベースソロで一旦クールダウン。
でもそのベースソロがだんだん盛り上がってきてソロパートをギターにバトンタッチする所が聴きどころです。
「キタキタキター!」って感じ。
▼MVはこちら。
演出がエモすぎて、観ていてあやうくオシャレ死する所でしたが、よくよく見ると、ところどころブッこんできてますね。
謎の着ぐるみマスコットが出てきたり、いきなりドレッドになったり。
ただオシャレなだけじゃない所に好感を持ってしまいます。
5.CICADA
このアルバムは全10曲なので、ここが折り返しです。
ンチャ ンチャ ンチャ ンチャというピアノのビートと、対照的に流れるようなギターサウンドが印象的。
ンチャンチャパートが終わるとピアノソロになりますが、ここではボサノヴァのようなビートになってまったりとした雰囲気。
なんてオシャレな曲構成なんでしょう。。
6.underwarp
「アルバムの後半が始まるよ」という仕切り直しを感じさせる、どっしりとしたドラムのビートと印象的なクラビネットのラインから始まります。
ここでジャムバンド真骨頂の曲が入ってきます。
刻み続けるドラムビート、ループするベースライン、ディレイとリバーブのかかったギター、ファーっとしたキーボートサウンドが浮遊感を漂わせます。
途中ではガンガンにスラップを混ぜ込んだベースソロ。ベーシストならコピーしたくなること間違いなしですね。
underwarpというタイトルにふさわしい、後半のトリップ感がすごく気持ちいい。
白目むかないようご注意を。
7.Cinema Sunset
ここでまた一旦クールダウン。しっとりとした曲調です。
曲が始まってすぐ、ギターとキーボードの掛け合いがあるんですが、これがクセになります。
そしてこの曲でオススメしたいのは、ヘッドホンもしくはイヤホンで聴くことです。
0:50くらいからローズピアノのソロが始まるんですが、これが面白いくらい音をパンしてます。
パンとは、音を左右に振ることです。
この曲の場合は振るというよりはグルグル回してる感じですね。
ソロの一音一音でこんなにパンしてる曲は聴いたことありません。
どこから音が飛んでくるか分からない感じがすごく面白いです。
さりげなく遊び心を入れている所が素敵です。
8.bottomend
特徴的なドラムのビートと、ギターとキーボードの浮遊感が対照的な曲。
後半、いきなり曲調が変わるところがポイントです。
ベースがギャンギャンに歪ませ、キーボードはリズムを崩して軽くカオス状態に。
そこからピアノブレイクで一気に統制を取り戻すようなところも気持ちいい感じ。
9.orbit
9曲目、ついにこのアルバムもラストスパートに入ります。
このアルバムで一番ガツンとした、聴きごたえのある曲がこの曲だと思います。
突き抜けるスネアドラム、ベキベキなスラップのベースライン、キレのいいカッティングギター、曲を牽引するキーボードのメロディ。
とても気持ちいいグルーブが繰り広げられています。
そして、ストーリー性を感じさせる、もりもりの展開が全く飽きさせません。
個人的にはこの曲がイチオシです。
▼MVはコチラです。
こちらは先ほどのL.S.Lとは違い、toeやBattlesなどを彷彿とさせる、正統派インストロックのMVという感じですね。
演奏の合間にはさまれる映像の演出が、これまたカッコいい。
ギタリスト、石橋光太郎さんのエモーショナルなプレイにも目を奪われます。
10.Evita
ラストはラテンジャズやフラメンコを匂わせる軽快な曲。
前編を通してピアノがメインになってこのアルバムを締めくくっています。
リズム隊の力強いビートと軽快なウワモノ
ソロや、曲のメインパートで鳴っているギターのサウンドが切ない哀愁を感じさせます。
以上、全曲レビューをお届けしました。
▼試聴はこちらからどうぞ。 ※音量注意です。
まとめ
以上、toconoma新作のアルバム”NEWTOWN”の曲をご紹介しました。
正直、今回toconomaに出会うまでは長らく日本のインストバンドは聴いていませんでしたが、久々に色々と聴き返すきっかけになりました。
スペアザとか、toeとか、regaとか、ROVOとか。
そんな、今や日本を代表するようなインストバンドに肩を並べるようなバンドだと思います。
HPをチェックした所、昨年は朝霧JAMに出演されていたそう。
朝霧で聴けたらさぞ気持ち良さそうだなぁ。
野音ライブなんかもあったらいいですね。
そんな素敵でオシャレなジャムバンド、toconomaをぜひぜひ聴いてみてください!
ありがとうございました!
▼前作”TENT”の紹介はこちら。
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