さてさて、本日もご覧いただきありがとうございます、Yamazakiです。
ゴールデンウィークが始まりましたね。
何を隠そう、ぼくも来週5連休です。
わりとどうでもいい話ですが、これまで接客業をメインに仕事をしてきた関係で、カレンダー通りに連休をもらえるなんてことは人生で初めてです。
ま、まぁ、ちょっと前まではニート生活をエンジョイしていましたが。
そんなこんなで、まだあと2日は仕事があるのですが、すでに心はゴールデンウィーク。
昨日は気まぐれで久しぶりに読書をしました。
以前から大好きな秦 建日子さんの「ラストプレゼント」という作品を読みました。
ぼくはもういい歳こいたおじさんですが、休日の昼下がりに一人でボロボロ泣くという。。
「ラストプレゼント」はもう10年以上も前の作品ですが、とても素敵な作品です。
今日はそんなYamazakiイチオシの作家、「秦 建日子」さんをご紹介します!
秦 建日子さんとは
そもそも、この方の名前、イマイチ確信を持って読めないですよね。
「ハタ タケヒコ」さんです。
名前の最後が「子」だから、一見女性のような気がしますが、男性の作家さんです。
主にテレビドラマの脚本家、小説家として活動されるかたわら、演出家や劇団運営などされている方。
小説家としての作品を挙げると、推理小説、天体観測、ラストプレゼント、チェケラッチョ!!などがあります。
どれもこれもTVドラマ化や、映画化されていたり、逆にドラマを小説にした作品です。
特に推理小説はドラマ「アンフェア」の原作。
みなさんアンフェアはご存知なのではないでしょうか。篠原 涼子さんが主演の、アレです。
実はぼくはドラマは観ていませんが。。
秦作品との出会い
秦 建日子さんの作品に出会ったのはホントに偶然です。
これまで読書が全然好きではなかったんですが、ある時ふらっと本屋さんに立ち寄った時に「たまには読書でもしてみようかな・・・」なんて唐突に思って本棚を眺めていたら、ふと目に止まった本。
それが「推理小説」でした。
ハッキリ言って「推理小説」ってタイトルの本、ヤバくないですか?(苦笑)
「うまいラーメン屋」って書いてあるラーメン屋があっても入りませんよね?
「ホラー映画」ってタイトルの映画があったとしても観ませんよね?
第一印象としてはそんな感じだったのですがw
こっちはあくまでも小説ですからね。
その場で立ち読みという必殺技を使ってやりました。
お?
なんか読みやすいぞ。
と、そんな感じでそれまで活字の羅列が苦手だったぼくでもその場でスラスラ読めました。
しかもプロローグでガッチリ心を掴まれてしまったもので、即購入しました。
で、帰って一気に読んでみたら、最後に「アンフェア」の原作と書いてあるじゃありませんか。
ぅおおおおおいっ!!
気づくの遅っ!
だって観てませんからね。ドラマ。
タイトルもアンフェアじゃないし・・・。
そんなわけで、本を読んでからアンフェアの原作だってことに気付きました。
(ちなみに2作目は「アンフェアな月」という分かりやすいタイトル。)
でもそれで原作が面白かったらドラマも観るんじゃないの?って思われるかもしれませんが、ぼくは観ませんでした。
というか、観れませんでした。
秦 建日子さんの描く美しい女性
そう、なぜぼくがドラマや映画のアンフェアを観れないのかと言いますと、主人公の雪平 夏見が超素敵から。
イマイチ伝わりませんかね。
正直に言わせてもらうと、ぼくの中の雪平 夏見に篠原 涼子さんだと足りないというか、ドラマだとなんとも嘘っぽく映ってしまうというか。
このブログを読んでくれているあなたも、アニメやマンガの実写化でガッカリした経験ありませんか?
そういう感じです。
どうしても本で読みながら頭の中で描く、自分だけの「推理小説」の世界を上書きされたくないというか。
ただ、これも正直に言わせてもらうと、ぼくは篠原 涼子さん、めっちゃ好きです。超きれいじゃん。
ただ、
秦 建日子さんの描く女性は、超美しい。
篠原 涼子さんを持ってしても超えられない雰囲気。
これは間違いありません。
「推理小説」は続編が何作か続いているんですが、これの主人公である雪平 夏見しかり、「ラストプレゼント」の主人公、平木 明日香しかり。
ルックスが良くてキレイで、サバサバしてカッコよくて、気丈で、ハタから見ると一見非の打ち所がないようにも見えるんだけど、こと母親としては全然ダメで、それを自分の中で最大のコンプレックスとしてもがいている姿が、本当によく、美しく描かれています。
強さと脆さという両極端な二面性が、人間らしさをよく表現していると思います。
秦 建日子作品の読みやすさ
そして、秦さんの作品はなぜか文章がすごく読みやすい。
これはかなり主観的になってしまっているかもしれませんが、そう思います。
作品と読み手の相性というのもあると思いますが、少なくともぼくは又吉先生の「火花」よりはサクサク読めました。
描写の表現のしかたが分かりやすいんだと思います。
文章が難しすぎず安直でもなく、かつ、うまく行間を読ませるような含みを持たせていたり。
適度に考えさせながら読む文章になっているように感じます。
それとストーリーの構成が読む側をすごく引きつけます。
時間軸だったり、文節のメインキャラクターがコロコロ変わったりするんですけど、最後にはうまく収束していく感じがすごい気持ちよく感じます。
起承転結の「転」の部分の転がし方もけっこうすごかったり。
それでどの作品も最後がスッキリ終わらせてくれるんですよね。
物語の見せ方がとても秀逸で、最後までダラけずに読むことができます。
まとめ
以上、今日はぼくが好きな作家、「秦 建日子」さんをご紹介しました。
これからの連休にもオススメですし、毎日の通勤時間の楽しみにいかがでしょうか。
気になった方はぜひご一読ください。
これから読書でもしてみようかな、という方にはすごくオススメです。
ぼくも彼の作品を全部読んだわけではありませんが、ハズレはないハズ・・・。
秦ファンが増えたら嬉しく思います。
ありがとうございました!
▼アンフェア原作。名作です。読みやすくてオススメ。
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▼これも良作です。ぼくは一通り読むまでに5回くらい涙しました。
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▼こっちは青春作品。市原隼人さん主演で映画もあります。これも泣ける。
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